何はなくとも食費と娯楽 それがイマドキな価値観
少子高齢化や物価上昇による実質賃金のマイナスなど経済的な不安要素を多く抱えている日本。今後を担う20~30代は、現在、どのような分野にお金をかけていて、どのような点に不安を感じているのでしょうか。Y世代・Z世代のお金に関する「傾向」と「悩み」の結果から見ていきましょう。
Q1.下記の6つの支出分野のうち、あなたが最もお金をかけている分野はどれですか?
Q2.自分の金銭状況についてどれくらい理解できていると思いますか?
Q3.Q2であまり理解できていない、ほとんど理解できていないと答えた方に質問。自分の金銭状況についてどの辺りが最も理解できていないと思いますか?
Q4.お金に関する不安はありますか?
Q5.どのような点に最も不安を感じていますか?
米や野菜などの食材がのきなみ高騰し、それに伴って外食費用が高額化している現状もあり、最も多かったお金の使いみちは「食費」という結果に。また、回答した人の約7割が未婚のためか、ゲームに課金したり、推し活をしたり、旅に出たり…といった「趣味・娯楽」にお金をかけている人が多いことも判明しました。
なお、自身のお金の流れに関しては、8割近くが「十分理解できている」、または「概ね理解できている」と回答していますが、その上でお金に関して不安を抱えている人が85%以上と多数派なことも判明。中でも生活費や支出の増加に不安を感じている人が多いことが分かりました。将来への備えの不足を実感している人も少なくなく、先行き不透明な日本を憂いつつ、だからと言って簡単には解決策を得ることができない20~30代のリアルが浮き彫りになっています。
新NISAにiDeCoにふるさと納税 今できる投資・節約に興味津々
将来への不安や物価高等から、収入を貯蓄に回す「貯め込む」傾向が強かった日本ですが、金利の低下により、預貯金による資産形成が停滞中。そのために「貯める」から「増やす」へ、考え方をシフトしなければならない状態にあります。ここで、20~30代の預貯金や投資のリアルを見てみましょう。
Q6. 毎月いくら貯蓄(預貯金)していますか?
Q7.理想の月額貯蓄金額は?
Q8.新NISAやiDeCoなどの資産形成制度を利用していますか?
Q9.ふるさと納税はしていますか?
現在および将来の「お金」に不安はあっても、ついつい使い切ってしまい「貯蓄できていない」人が3割以上。理想の貯蓄額は「手取り収入の20~30%(手取り20万円なら4~6万円)」といわれていますが、収入が物価高に追いついていない面もあり、理想を叶えるのはなかなか難しいようです。
新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった国主体の制度の利用も伸びていますが、「していない」派もまだいるようです。「貯蓄や投資にお金をまわす余裕がない」という現代の悩みを浮き彫りにしています。
そうした現状の中、「ふるさと納税」をしている人は34.4%と高水準。どうせ税金を払うなら少しでも「お得」に行ってお金を節約したい、目に見えるお得感を感じたいと考える、若者世代の堅実さ・賢さが垣間見えました。
未来を明るくするために 必要なのは“お金の知識”
続いてお聞きしたのは、今後経済的な不安を取り除くために「何がしたいか」そして「何を知りたいか」。どんなものごとにも通じることですが、「知る」こと、そして「行動に移す」ことが、今後の未来を明るくする力になります。
Q11.新NISA、iDeCo、ふるさと納税、預貯金などで、現状はできていないけれど、今後やりたいと思っていることはありますか? ※複数回答
Q12.今後どんなお金の知識を知りたいですか? ※複数回答
Q13.お金の専門家に一つだけ質問できるとしたらどんなことを聞きたいですか? ※複数回答
今後に向けて「貯蓄額を増やしたい」と答えた人が多数。また、約半数の人が投資や資産運用に興味を持っていることが判明しました。知りたい知識では「貯蓄・節約術」について知りたいと考えている人も多く、現状を変えるのではなく「今、簡単にできることからはじめたい」と考える人が多いと考えられます。
また、結婚や出産などさまざまなイベントを迎える年齢層なこともあり「ライフイベント」にまつわるお金について、専門家に質問したいと考える人も。
まとめ
今回のアンケートからは、20~30代のリアルな価値観が見えてきました。自分なりにお金の管理をしたり、ふるさと納税など取り組めることは実践している一方で、物価高の影響もあり、思うように貯蓄ができていないのが現実。将来に向けて新NISAでの投資にチャレンジしている人も多いものの、まだ「気軽に始められるもの」とは感じられていない人も。
学校では教わらず、社会に出ても自分で学んでいくしかない───それが「お金」の問題。
自分らしく、楽しく暮らすために。未来に少しでも多くの希望を残すために。「お金」は、私たちの暮らしに欠かせない存在です。本ウェブサイトを参考に、あなたにとってより良い道を選んでみませんか?
今後の連載では、このアンケートをもとに、お金のプロからお話を聞き、少しでも多くの方のお金に関する悩みや疑問を解決していきたいと思っています。乞うご期待!
【調査概要】
有効回答数:200名
調査期間:2025/12/4〜2025/12/11
調査期間:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20〜30代の男女
調査手法:webアンケート